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9月19日(金)今日の一言コメント

早くも9月も後半に差し掛かって来ました。

日中は未だにかなり暑く、屋外で作業をしていると意識が遠くなりそうな時がありますが、それでも朝夕は一ヶ月前に比べれば涼しく、だんだんと過ごしやすくなってきました。

先週は救助・曳航・試運転の話題について書かせて頂きましたが、先週に続いて今週に入っても流れは変わらず、週変わり初日の日曜日も朝一番から曳航に行ってきました。

ただ、今回は先日までの曳航とは異なり、被救助がアンカリングしていた場所が田倉崎の別荘前の水深5m未満の所でしたので、少々というかかなり緊張しました。

10数年前に南海マリーナに保管していたお客様がこの場所の少し加太寄りの場所で座礁してしまい、加太の淡島神社の奥から徒歩でその場所まで行って、ポリ缶に燃料とオイルを抜いて何往復もして運んだ場所ですので、その怖さは身に沁みています。

結構水深があると思って近づくと急に浅くなるので、出来れば近づきたくない場所であります。

アンカリングしていますので、不用意に近づくとプロペラに巻いてしまうリスクがありますが、かと言って後ろから近づけるほど水深に余裕もありません。被救助艇に予めアンカーを抜かせてしまえば、強い南風に吹かれて本当に座礁してしまう危険もあり、それも出来ません。

結局、前のクリートに曳航用のロープを括って前方からゆっくりと近づいて、頭同士を繋いでバックで深い場所まで引っ張る方法を採りましたが、波に向かってバックで進む為、エンジンが止まってしまうかもしくは沈没するんじゃないか?と思う位の波が船内にバンバンと打ち込んで来ます。

何とか深い所まで引っ張り、前進で曳航に切替ましたが、うねりと風の両方からくる波で本当に10年ぶり位でしょうか、操船しながら船酔いしました。

救助艇・被救助艇共に何とか無事にマリーナまで帰り着く事が出来ましたが、今回は少々しんどい救助となりました。

今回のエンジン故障の原因ですが、キーをひねってもセルが全く動かず、エンジンが掛からないとの事で、よくあるニュートラルスイッチの固着もしくは調整不良かと思っていましたが、そうでも無かったようで、小出氏がありとあらゆる場所のヒューズを調べ配線をテスターで調べてみた結果ヒューズボックス本体の配線の接触不良だったようです。

さすがにこれは予見できず、今回の事例のように出航前点検や定期整備をしていても防ぎきれない故障原因は確かに存在します。

ですが、概ね8割程度は人的な原因での救助依頼かと思われます。

釣りその他のマリンスポーツを末永く楽しむためには、安全対策は一番大切です。

不慮の事態に遭遇した場合でも生きて帰るためには、普段からどれだけ準備していてもやり過ぎという事は無く、燃料が充分にあるか、エンジンが止まった時のアンカーは直ぐに出せる所にあるか、アンカーロープはしっかりしているか、信号紅炎は直ぐに使えるか、救命胴衣はいつも着用しているか、ボンベはガスが抜けていないか、BANに加入しているか、直ぐに電話をかけれるように登録しているか等々数え上げればチェック項目は沢山あります。

私自身、10数年に渡って年に10数回以上救助に出かけていますが、未だに自分の船の故障もしくは何かを巻いた・プロペラをヒットしたなどの経験はありません。

たまたま運が良かっただけかも知れませんが、それでも操船時はかなり注意して周りを見ているつもりではあります。

ただそれ以上に大事なのは、もしもの事態になった時、助けてもらえるように準備しておくことです。

基本的には南海マリーナに保管しておられるお客様はBANに加入・未加入に関わらず救助に行きますが、未加入のお客様は有料(BANの救助費用と同額)となります。保管艇以外のお客様はBANに加入されている場合は人手に余裕があれば救助に行きますが、BANに未加入の場合はほとんどの場合救助には行けません。

ちなみに今回の田倉崎の場合の料金を見てみると・・・

出動料5,000円、回航料2,000円×6海里、曳航料5,000円×6海里の47,000円×1.1=51,700円となります。

これが中の瀬戸だと9海里、沼島だと18海里、田辺だと38海里となります。

その点BANに加入していれば、上記のどの場所であっても出動料・回航料・曳航料共に無料です。入会金10,000円・年会費24,000円は掛かりますが、実際に使わなくても安心材料として加入しておく価値はあるかと思います。

 

話は変わります。

最近、船外機の載せ替えの依頼を頂く事が多く、これで4ヶ月連続となりますので、再び船外機スタンドが足りないという事態になり、昨日から急遽製作する事になりました。

既に船外機は届いているのですが、スタンドを製作してからでないと船から降ろしたエンジンの置き場所がありません。

前回のものは慌てて作ったので車輪は溶接でカッツケ予定だったのですが、今回は少し丁寧に、ボルトで鉄板に留める設計にします。

まずは鉄板を切る前にアトラで穴開け。

その後バンドソーで1つずつ部品を作ります。

ちょっと端折って溶接を済ませて・・・

鉄板を留めて車輪を付けて完成。

今回も船のトランサムの角度と同じ12度の傾きを付けて作っています。こうする事で船外機を吊ってこちらのスタンドに乗せる際に乗せやすくなります。

1つ作るのも2つ作るのも大して手間は変わりませんので、今回は同時に2つ作ってありますが、車輪の在庫が切れてしまっており、組上げるのは車輪が届いてからとなります。

これでスタンドが6個となりましたので、しばらくは不足しないでしょう。

 

それでは、今週末の予報です。

明日・土曜日は1メートル後1.5メートルの波予報となっています。

明日は午前中はそれほどではないのですが、お昼前後から南風が強くなりそうな予報となっています。出航を予定されておられるお客様は早めに出航し、南風が強くなる前に帰港するのが良さそうです。

 

明後日・日曜日は現時点では1.5メートルの波予報となっています。

変わって日曜日は午前中から北風がそこそこ吹きそうな予報となっています。出航を予定されておられるお客様は直前の予報を再度確認の上でお越しください。

なお、連絡事項ですが、9月23日(火)は祝日となっていますので、定休日ではありません。

代わりに翌日の9月24日(水)は前日の代休としてお休みさせて頂きます。

お間違え無く。

 

今週末も土日両日及び火曜日の祝日も含めて早朝よりマリーナを開店しております。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

出航判断の参考に下記リンク先をご利用ください。

GPV気象予報

ウインディドットコム

気象庁 和歌山県の天気予報

ヤフー天気予報和歌山県北部

バイオウェザー週間気圧配置図

和歌山県付近の風情報

海天気.JP(友ヶ島灯台の天気予報)

海天気.JP(初島沖の天気予報)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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