7月18日(金)今日の一言コメント
先週はこちらの記事の書き込みが中々進まず、会社を出たのが11時頃になってしまいましたので、今週は普段より1時間程早くから書き始めます。
今週は少し真面目な内容、というか私の本業である会社の経営・経理についての内容から入ります。
まず、売り上げを上げる、売買差額や作業収入での利益を確保するというのは商売をされている方であれば当然の業務であり、誰もが精通されておられると思います。
そこから一歩進んで、会社から出ていくお金を少なくする為に次に考えるのが、節税です。
脱税は何があっても駄目ですが、合法的な節税は利益が出ている会社であれば行うべきで、私自身そのあたりは以前からいくつか実践してきました。
例えば、経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)ですが、中小企業者が年間240万円を最大800万円まで積み立てる事ができ、その掛金は全額掛けた年の損金として経費計上出来ます。また、万一取引先が倒産した場合、無担保・無保証で、掛金総額の10倍(上限8,000万円)まで借入れ可能です。解約時に、掛金納付月数に応じて解約手当金を受け取れ、40ヶ月以上納付していれば、掛金全額が戻るという制度になります。
こちらは利益の出ている時にお金を積み立てに回し、経費計上する事で節税となり、800万円積み上がった時点では万一の時の為の保険となり、次にいつか赤字を計上しそうな時に解約すれば課税されずに全額受け取れるという言わば合法的に任意に利益を操作できるというお得な制度となります。
令和7年現在、法人税は800万円までが税率15%、800万円超が23.2%となりますので、800万円超の利益がある時に積み立てをしておいて、解約は赤字の時に限らず、解約しても800万円に満たない利益しか出ていない時などであれば、解約返戻金に対して15%しか税金は掛かりません。
という事でその通り実践できれば、23.2%-15%=8.2%×800万円=656,000円の節税となります。
ただ、最近は少し変更があって、解約後2年を経過しないと次に掛けた際には損金算入できないという縛りが入りました。
それでも、活用次第ではお得な制度だと思います。
続いて、従業員には中小企業退職金共済という5千円から3万円まで会社が掛金を積み立て、退職時に従業員に直接支払われるという制度があり、南海マリーナでも従業員の全員に対して入社時から掛け続けてはいますが、こちらの中退共には代表者は加入する事が出来ません。
代表者用に用意されている制度としては小規模企業共済というものがあります。
この小規模企業共済ですが、会社から払い込む物では無く、経営者・役員が自身の報酬の中から月額1,000円~70,000円を中小機構に払い込み、その払い込んだ掛金が全額所得控除の対象となるため、節税効果があります。
例えば、年収600万円の40歳の方が満額の年84万円を掛けた場合をシュミレーションしてみると・・・
年間で84万円貯金して、概ね所得税171,600円、住民税84,000円の合計255,600円の節税となり、こちらは利回り30%の投資に相当するような非常にお得な制度となります。
また、上記の例の方がこのまま70歳まで年間84万円を掛け続け、退職金として受け取った場合の税金計算をしてみます。
積み上がった総額が84万円×30年で2,520万円
退職所得控除が20年までが年40万円、21年目以降が年70万円ですので、40万円×20+70万円×10=1,500万円
(2520万円-1500万円)×1/2(退職金は1/2されます)=510万円に対しての税金となりますから、速算表で見ると
510万円×20%-427,500円=592,500円 (所得税のみですが)となります。
年間255,600円×30年=7,668,000円節税して2,520万円貯金してもらう時には約60万円所得税を払う(厳密には翌年に住民税も50万円程払いますが)という制度ですので、会社経営者・役員・個人事業主なら絶対にお勧めの制度となります。
ここまでであれば知っている方も多く、既に加入しているよ。との返答も多いかと思われます。
私自身もここまでであればかなり前から実践はしていました。
今回、この7月から新たに加入したのが【はぐくみ企業年金】という制度となります。
上記の中退共だと会社が掛金を全額損金で落とせるが最大3万円しか掛けられず、尚且つ代表者は加入できないというデメリットがあり、また、小規模企業共済だと代表者が加入する事ができるが、所得税・住民税からの節税のみしかメリットが無く掛金は7万円が上限となっているのに対して、この【はぐくみ企業年金】の何が良いのかと言えば・・・
従業員・経営者(役員)双方が加入でき、尚且つ掛金の上限が給与月額の20%(上限は40万円)まで加入する事ができます。
また、小規模企業共済が所得税(住民税)は税金のみからの節約効果であったのに対して、はぐくみ企業年金は節税効果に加えて掛けた金額分の社会保険料の等級も下がります。
上記の例・年収600万円の40歳の方が満額20%の年120万円を掛けた場合をシュミレーションしてみると・・・
社会保険料が30等級から27等級に下がりますので、健康保険料が4,585円、厚生年金保険料が8,235円、雇用保険料が550円の月額13,370円、税金が所得税・住民税の合算で月額14,010円の合計27380円の年額328,560円の節税(社会保険料を含む)となります。
上記と同様に30年間毎月10万円を積み立てると・・・
3,600万円を貯金して9,856,800円の節税メリットを享受する事となりますので、約27%の利回りの投資と同様の効果となります。
なお、はぐくみ企業年金を退職金としてもらう場合の税金ですが、計算は端折って所得税1,929,000円、住民税は1,050,000円となりますので、手取りは3,300万円前後でしょうか。それまでに毎年給与からの社会保険料、税金の減額のメリットを受けていますので、退職金の税金を払ってでも充分な効果があるのではないでしょうか?
尚且つ、上記に書いた通り【はぐくみ企業年金】は税金だけでなく社会保険料の等級を下げる効果もありますので、メリットを享受できるのは従業員・経営者だけでなく、会社についても従業員とほぼ同額の社会保険料の減額効果を受ける事になります。
健康保険料・厚生年金保険料は労使折半、会社負担の雇用保険料は9/1,000ですので上記の例で会社は月額13,720円の社会保険料の節約効果が期待できます。
これが例えば数十人規模~数百人規模の会社であればかなりの節約となり、従業員・会社共にメリットのある非常に良い制度だと判断しましたので、昨年の今頃から計画し徐々に手続きを進めての今月からの加入となります。
加入には初めに加入手続き費用の30万円など掛かりますが、それらを考慮しても充分にメリットのある制度かと思います。
最近まで本当に信頼できる制度かどうかの調査も兼ねて、自分一人でコソコソと手続きを進めてきましたが、良いものはみんなでシェアしたいという思いはありますので、今回こちらで紹介させて頂きました。
決してはぐくみ企業年金の回し者でも何でもありませんので、お間違いなく。
しょっぱなから小難しい事を長々と書きましたので、既に眠くなっている方もおられると思いますが、ここからいつもの軽い話に移行します。
先週、こちらに書いたスバルの最新のSシリーズ・S210ですが、何と私の影響を若干でも受けて抽選に参加された南海マリーナのお客様が見事に当選されたようです。
本当におめでとうございます。
色は青との事で、非常に羨ましい限りです。
納車されれば是非乗って来て下さいね。釣りに行っている間に阪和自動車道を満喫させていただきます。
なお、私の家の車にも変化があって・・・今年春のこの状態から・・・
嫁と父親が揃ってフォレスターに乗り換えた為、父親が乗っていた水色のXVに私の息子が乗り換える事となりました。
そこであぶれて来たのが、私が30年乗った後息子が3~4年乗っているランクル80です。
数年ぶりに運転してきましたが、加速の良いスバル車に乗り慣れた体にはこちらの床が抜ける程アクセルを踏んでもゆっくりとしか動かない車は辛過ぎて今更帰って来てもね・・・とも思います。
これまで結構手荒な扱いをしてもなかなかに壊れない頑丈さは称賛に値するものですが、かと言って体一つしか無いのに何台も持っていても・・・とどうするか少し悩んでいる状態にあります。
ただ、人生でこれ程長く持った車はこれまでもこれからも他には無いのでもう少し考えます。
なお、先週、新型フォレスターのストロングハイブリッドに燃費が悪いだのなんだのとブツブツ文句を書いてしまいましたが、ひとえに私の乗り方の問題だったようで、今週のコストコへの会社の買い物時に少しだけアクセルを優しめに踏む運転を試してみたところ、平均燃費が18.0km/Lと一気に燃費が良くなりました。
水平対向の4WDでこれだけの燃費が出るなら全く問題ないのでは、と思います。
なお、そこそこの量のお茶や食料品、最後には国華園で草木の苗まで買い込みましたが、シートを倒せばほぼフラットになり、尚且つハイブリッドになってバッテリーが積まれているにもかかわらず、荷物室が全く犠牲になっておらず、かなりの収納力があるのには感心しています。
最後に、今週初めて操船した船がありましたので、感想など。
ヤマハY32です。
エンジンが吹き上がらないとの事で、小出氏が燃料フィルターを替え、油水分離器を清掃し、エアクリーナを交換しての試乗です。
視点が高く、いつもと全く見え方が違うので何だか気持ち悪いというか腰が落ち着かない気分です。
ただ、大柄な割に操舵性が良く、ハンドルをほぼ切らずとも左右のアクセルの入れ方だけで右に左にクイックに切る事ができます。
メンテナンス前は左右共に1700回転程度しか回らないとの事でしたが、試運転時は3500回転・24.2ノットまで回っていますので合格でしょうか?
それでは、今週末の予報です。
明日・土曜日は2メートル後1.5メートルの波予報となっています。
明日は波予報の通りあまり良い状況では無さそうで、早朝からお昼前あたりまではまだ少し風はマシなようですが、お昼以降は南風もしくは南西の風が強く吹きそうですので出航はお勧めしにくい予報となっています。
明後日・日曜日は現時点では1.5メートルの波予報となっています。
日曜日は早朝からお昼にかけては土曜日よりは風が弱くなりそうな予報のようですが、それでも例に漏れずお昼以降は強めの南風が吹く予報のようですので出航を予定されているお客様は、早めの出航且つ早めの帰港をお勧めいたします。
今週末も土日両日共に早朝よりマリーナを開店しております。
皆様のお越しをお待ちしております。
出航判断の参考に下記リンク先をご利用ください。